2019年は、元号切り替え(平成31年/令和元年)の年。そして働き方改革元年でもあります。
そのような記念すべき年の4月15日に、『訪問看護ステーションの労務管理』という書籍を出版しました。
1年近くかけて、そして多くの方のご協力を得ながら作った本になります。
その本について、少しだけ、よもやま話をご紹介したいと思います。
「こんな本、あったらいいな・・」からのスタート
医療機関の管理者さん、訪問看護ステーションの管理者の方から、
「労務管理、やらなくっちゃいけないとはわかってはいるけれど、何から手を付けたら良いかわからなくて・・」
「法律って、重々しくて苦手」
「自分で取り組んでいきたいけれど、アドバイスが欲しい」
そんなご相談をうけることが、増えてきました。
私自身、訪問看護ステーションの労務管理を支援するにあたり、訪問看護ステーションの労務管理に関する書籍を探し回りましたが、見つけることができませんでした。
ステーションの運営や経営手法については、知り合いに教えてもらうなどの伝達による手法を使っていることが多いこと、伝達された内容が不適切な場合も少なくないことがわかりました。
一方、訪問看護ステーションの管理者の方たちから、ステーションの運営や労務管理で工夫している様々なキラリと光るアイデアに触れる機会も多く、そのたびに胸を動かされることも。
「労務管理の一般的なイメージを払拭したり、適切な知識や現場の優れたアイデア・工夫を知ることができる、そんな本があったらいいな。」
そう考えたのがこの本のはじまりです。
「この本は今の働き方改革ブームが終わっても、読んでもらいたいと思って、あえて”働き方改革”という言葉は入れませんでした。」
とは、担当してくださった編集者さんの言葉。
2019年、2020年も、そのあともお手に取って下さったら嬉しいです。
本の装丁が出来上がってびっくり。
「こんなイメージを考えています」と私がラフスケッチをしたイラストをそのまま、デザイナーさんが採用してくれました。
帯の双眼鏡、魚が入ったバケツ、灯台のイラストは、イラストレーターさんによるもの。とても可愛らしいのでぜひご覧ください。
各章のはじまりにある中扉にはヨットのイラストが描かれています。
章ごとを見てみると・・
ヨットが前に進んでいくのがおわかりになりますでしょうか。
「本を読み進むと同時に、ヨットも前に進む」イラストレーターさんの粋なアイデアです。
行政へ届出するとき、会議のとき、勉強会のときなど、参考資料として持ち運ぶ場面も想定しました。
携帯性を考え、本はこの大きさになりました。
本の紙も、軽い素材を選択。
編集者さんの細やかな心配りが随所に活かされている書籍です。